体験名:山菜採り&雑穀と山菜料理体験
県名:岩手県
エリア名:二戸市足沢

農村の住民たちが考えた体験メニュー

都会と農村の交流を活性化させようと、地域の資源や特色を生かした体験を積極的に行っている岩手県二戸市足沢地区の「ぎばって足沢70の会」。活動を始めて17年近くになります。毎年、5月末あたりから山菜採りのツアーが行われ、日本全国からも多くの人が参加します。山菜採りのあとは里山散策、そして地元のお母さんたちが作る雑穀や山菜を使った料理を味わうという、盛りだくさんな内容です。

春の味覚・山菜を採りに地元の山へ

足沢地区に到着したら、会のメンバーと一緒に早速山の中へ入っていきます。山の斜面に山菜がたくさん生えているということで、急な斜面に登り、山菜採りを始めます。山菜の種類や見分け方、採り方が分からなくても会のメンバーが分かりやすく教えてくれるので大丈夫。「ここにたくさん生えているよ!」と声もかけてくれるから、初めて参加する人もワラビやミズ、山ウドなどをたくさん採ることができます。

里山ならではの豊かな自然を満喫

心ゆくまで山菜採りを楽しんだら、足沢の里山を散策しながら集落へ向かいます。美しい新緑、すがすがしい空気、都会では味わうことができない豊かな自然を感じながら歩きます。途中で、会のメンバーが「この花はね…」と山の植物について教えてくれることも。また、地元の人しか知らない湧き水スポットに案内してくれることもあり、ひんやり冷たい山の湧き水で喉を潤します。

山菜や雑穀を使った手料理を味わう

集落の辺りまで来ると、田んぼや畑がある日本の昔懐かしい風景が現れます。昼食会場の足沢地区生活改善センターでは、地元のお母さんたちが特産品でもある雑穀や山菜を使った料理を振る舞ってくれます。日によって献立は異なりますが、山菜おこわや山菜の煮付けなど、たくさんの料理が並びます。お母さんたちの気持ちがこもった料理はどれも絶品。栄養たっぷりのあわ、ひえ、きびなどの雑穀を使ったレシピのほか、今日採ってきた山菜の下ごしらえや料理の仕方も教えてくれます。

ほかにも小正月や収穫体験などを実施

足沢地区では、この春の山菜採りの企画のほか、秋には農作物の収穫体験、2月には小正月のイベントも行っています。小正月には餅つきをしたり、漬物も漬けるそうです。どれもリピーターが多いという「ぎばって足沢70の会」のツアーやイベント。その理由は、都会では味わえない体験はもちろんですが、いい意味で飾り気がなく、親しみやすい足沢の人たちにまた会いたくなるからのようです。

山菜採り&雑穀料理体験
開催日時 毎年5月末~6月
開催場所 岩手県二戸市足沢地区
電話番号 0195-23-3641(二戸市観光協会)
アクセス JR二戸駅からタクシーで約20分(足沢地区生活改善センターまで)
料金 体験内容により異なる(要問い合わせ)
URL  http://www.neti.jp/~gibaty/index.html(ぎばって足沢 70の会)
http://ninohe-kanko.com/(二戸市観光協会)