地元の豊富な食材を生かし、料理を通して郷土愛を表現するイタリアン

国内外の食通をファンにもつ自給自足レストラン

青森県弘前市の「OSTERIA ENOTECA DA SASINO(オステリアエノテカダサスィーノ)」は、その味を求めて国内外から多くのお客さんが訪れるイタリア料理店。“作れるものは自分で作る”をモットーに、提供する料理の素材のほとんどは自給自足によるもの。野菜や果物をはじめ、生ハムやチーズ、ワインまで、畑を耕すことから自分たちで行なっています。

名峰・岩木山を望む自家農園では、40~50種類もの野菜やハーブなどを栽培。卵を採るために烏骨鶏も飼っています。毎朝の仕込みは、畑での野菜の収穫からスタート。メニューは「おまかせコース」のみで、その日の収穫によって内容が変わります。

料理に対する概念が変わった、イタリアでの修業経験

弘前で生まれ育った、オーナーシェフの笹森通彰さん。仙台のイタリア料理店で料理に目覚め、東京の有名店で経験を積んだのち本場・イタリアへ。修業先のひとつ、イタリア・ヴェネト州のミシュラン2つ星レストラン「リストランテ・ドラーダ」での経験が、「OSTERIA ENOTECA DA SASINO」の料理には強く生かされています。

山奥にあった「リストランテ・ドラーダ」では、自家農園でさまざまな作物を育て、時には近所で獲れたヤギをその場で捌いて料理にすることも。そんなスタイルに刺激を受け、幼い頃から住み慣れた弘前で、田舎でしかできないことをやりたいという想いが強くなり、2003年に帰国し「OSTERIA ENOTECA DA SASINO」をオープンさせました。