祭り・イベント名：青森・田舎館村田んぼアート
県名：青森県
エリア名：田舎館村

田んぼが大きなキャンバスに早変わり

田んぼをキャンバスに見立て、色の異なる稲を絵の具代わりに巨大な絵を描く「田んぼアート」。今や日本各地の穀倉地帯で行われるようになりましたが、そのパイオニア的な存在が青森県田舎館村です。緑や赤、白、紫など11品種7色の稲で作る一大絵巻の迫力と精密さは素晴らしいの一言に尽きます。毎年2作品のアートが描かれ、第1田んぼアートと第2田んぼアートに分かれて、見どころもさまざま。どちらの会場にも展望台があるので、デッキに上れば一枚の壮大な絵を見てるような感動が味わえます。写真は第1田んぼアート田舎館村展望台。

立体的に再現された映画の名シーンに感動

26回目を迎えた2018年のテーマは、世界的な名画『ローマの休日』と日本を代表する漫画家・故手塚治虫氏の「手塚治虫キャラクター」。村役場隣に設置された横100m、縦150mの第1田んぼアートはオードリー・ヘップバーンとグレゴリー・ペックがスクーターに乗っている『ローマの休日』の名場面が浮かび上がっています。その右隣には真実の口も描かれ、存在感もたっぷり。立体的な絵と映画の場面がそっくり再現されている芸術性の高さは一見の価値があります。写真は6月の様子。

老若男女が楽しめるテーマの第2会場

第2田んぼアートの会場となっているのは、田舎館村役場から車で10分のところにある道の駅 いかなだて「弥生の里」。田んぼアート期間中は無料のシャトルバスが運行しているので移動も便利です。横155m、縦70ｍの横長の田んぼに描かれるのは、手塚治虫生誕90周年を記念した「手塚治虫キャラクター」。『鉄腕アトム』『ジャングル大帝』『ブラック・ジャック』『リボンの騎士』など手塚作品を代表するキャラクターが勢揃い。大人から子供まで手塚ワールドを楽しめます。

稲穂の濃淡がはっきりする夏が見頃のピーク

1993年に村おこしの一環で始めた田舎館村の田んぼアートですが、今ではその芸術性の高さで国内外から、多くの観光客が訪れ賑わっています。村では毎年田んぼアートのために、田植え体験ツアーを開催。2018年は1300人の参加者で田植えをしてアートを完成させました。稲が青々としてくる6月上旬から黄金色に輝く10月上旬まで鑑賞できます。6〜7月にかけて稲の生育が進み、7月中旬から8月中旬には品種ごとの色が際立ち始め、徐々に見頃を迎えていきます。写真は7月の様子。

刈り取り前のセピア色の秋のアートも必見

黄金に色づくセピア色の秋のアートもマニアに大人気。風が吹き稲穂が揺れると絵が動いているように見え、一層美しさを増し、夏のアートとはまたひと味異なった魅力を楽しめます。そんな田んぼアートが終わりを迎えるのは10月初旬。毎年1300人を一般募集する秋の稲刈りツアーも人気を呼んでいます。ちなみに、田んぼアートは田植えから稲刈りまですべて手作業で行われています。毎年趣向を凝らしたさまざまなテーマで、毎年注目を集めています。

 

※写真はすべて2018年開催のアート作品です

祭り・イベント名　青森・田舎館村田んぼアート
開催日時　6月4日〜10月8日（第1田んぼアート）、6月16日〜10月8日（第2田んぼアート）
開催場所　田舎館村展望台（第1田んぼアート）、弥生の里展望所（第2田んぼアート）
電話番号　0172-58-2111（田舎館村役場企画観光課）
料金　第1田んぼアート（4階展望デッキ）300円、（6階天守閣）200円／第2田んぼアート300円
アクセス　田舎館村展望台へは弘南鉄道田舎館駅から車で5分、道の駅 いかなだて「弥生の里」へは弘南鉄道田んぼアート駅から徒歩すぐ