祭り・イベント名:なまはげ柴灯まつり
県名:秋田県
エリア名:男鹿市

なまはげを存分に堪能できる3日間の祭り

なまはげ面を付け藁の衣装に身を包んだ「なまはげ」が中心となって開催される、みちのく五大雪まつりのひとつ。秋田県男鹿市北浦の真山神社で行われる、男鹿の冬を代表する祭りです。毎年1月3日に行われている神事「柴灯祭」と大晦日に行われている民俗伝統行事「なまはげ」を組み合わせた観光行事。真山神社境内で低木の雑木や枝を燃やして焚き上げられた柴灯火のもと大きな餅を炙り、奉納して村の安全や無病息災、五穀豊穣などを祈願します。1963年から始まったこの祭りは、毎年2月の第2金・土・日曜の3日間に渡り開催されます。

迫力ある踊りと和太鼓が会場を盛り上げる

男鹿地方独特の祓い神楽を奉納する「湯の舞」、熱湯に浸した笹を参拝者に振りかけ無病息災を祈る「鎮釜祭」の二つの神事が行われ、「なまはげ柴灯まつり」のスタートです。その後は、なまはげの格好をした若者たちが神の入った面を授かり、化身する儀式「なまはげ入魂」、男鹿市内各地で大晦日に行われるなまはげを再現する「なまはげ行事再現」、迫力あふれる踊りで観客を魅了する「なまはげ踊り」、新しい郷土芸能として定着した勇壮な「なまはげ太鼓」と続き、会場はなまはげ一色に包まれます。

雪に浮かぶ灯りが幻想的なクライマックス

「なまはげ柴灯まつり」のクライマックスを飾るのは「なまはげ下山」と「献餅」です。太鼓が鳴り響く中、松明をかざしたなまはげが闇の中から現れ、雪山から降りてくる幻想的な姿は感動的。続く「献餅」は、神に献ずる大きな護摩餅を神の使者であるなまはげに進ずる儀式です。神官の捧げる柴灯火で焼かれた大餅には神力が宿るといわれ、観客にも切り分けられた餅が配られます。餅は食べられませんが、災難除去の御護符として御利益があるので、ぜひいただきましょう。

重要無形民俗文化財「男鹿のなまはげ」とは

大晦日に「泣く子はいねが~!」「怠け者いねが〜!」と、大声を上げながら各家々を練り歩き、厄を祓い、怠け心を戒める「なまはげ」。無病息災や五穀豊穣、大漁満足、悪疫除去をもたらす、年に一度決まった時期にやってくる神として、男鹿の人々には親しまれています。男鹿では現在でも約80の町内でなまはげ行事が行われていて、集落によって「なまはげ」の面は異なります。その数はなんと150以上!1978年に重要無形民俗文化財に指定された日本が誇る伝統のひとつなのです。

男鹿のなまはげが一堂に会する貴重な場所

なまはげのことをもっと詳しく知りたいなら「なまはげ館」へ。なまはげをテーマに、男鹿の歴史や風俗を紹介しています。なかでも、100体のなまはげと、150枚のなまはげのお面が並ぶ「なまはげ勢揃いコーナー」は迫力満点。男鹿各地から集められたお面は同じなまはげとは思えないほどバラエティ豊かでデザイン性に富んでおり、実にユニーク。ほかにも本物のなまはげの衣装を身につけることができる「なまはげ変身コーナー」もあり、なまはげを身近感じることができます。

祭り・イベント名 なまはげ柴灯まつり
開催日時 2月第2金・土・日曜の18:00~20:30
開催場所 真山神社
電話番号 0185-24-9220(男鹿市観光課)
料金 見学自由
アクセス JR男鹿駅近くの「道の駅 おが」から臨時バスで約40分
(大人片道500円、高校生以下無料)
URL www.oganavi.com/sedo/