自然豊かな街で育まれた海と山の恵みを、最大限に生かしたイタリア料理

余計なものを削ぎ落とした洗練の味

「アル・ケッチァーノ」は、食文化に特色のある都市が選ばれる「ユネスコ食文化創造都市」に日本で唯一認定された、山形県鶴岡市にあります。シェフ・奥田政行さんが作り出す鶴岡の食材を主役にした料理は、素材そのものが楽しめるシンプルな味付けが特徴。日本全国の美食家がその味を求めて訪れるほどのおいしさです。外壁にツタがからんだ一軒家風の建物に足を踏み入れると、木のぬくもりが伝わる心地よい空間が広がり、まるで友達の家に招かれたようなリラックスした雰囲気。時間を忘れてくつろぐことができます。

手間と時間を惜しまず、食材に向き合う

鶴岡市がある庄内地方は、種や苗を代々大切に受け継いできた“在来野菜”と呼ばれる作物が、50種類以上あります。「アル・ケッチァーノ」では料理人自らが生産者の元を訪ね栽培や収穫を体験していて、食材を熟知。旬を逃さず、一番おいしい状態のものを仕入れています。コース料理では、食材が本来もっている苦味や酸味、甘みなどの個性をストレートに表現し、庄内の食の魅力が存分に楽しめる内容。野菜だけでなく、地元の名産である庄内豚や庄内浜で獲れる旬の魚介も使用していて、ボリュームも十分です。“山形イタリアン”とも呼ばれる独自のイタリア料理を展開する「アル・ケッチァーノ」。そのコース料理を味わうことが、旅の目的にもなり得る東北の名店です。