繊細で確かな技を尽くし、宮城の旬の食材をワンランク上の日本料理に高める

シンプルを極めた空間で味わう繊細な一皿

仙台の桜名所のひとつに数えられる西公園。そのすぐそばに、紫紺の暖簾が風に揺れる日本料理店「おかざき 西公園前」はあります。「おかざき」の系列店として3店目にあたり、「特別な時間を過ごしてほしい」との思いから、素材・器・空間のいずれも確かな目利きで選び抜いたものばかり。カウンター席は、季節の花と書のほかに目だった飾りはなく、極めてシンプルなコーディネートが新鮮に目に映ります。目の前に置かれた存在感のある銀杏木のまな板の上では、店主が丁寧な手つきで一皿を創り出す光景を眺めることができます。

宮城の旬の食材を厳選し、ホスピタリティの精神を尽くして調理

宮城蔵王の青根温泉の温泉宿に生まれた店主は、日本料理の名店「なだ万仙台店」で修業後、実家の宿で料理長として経験を積み、自分が目指す料理を磨き上げてきました。宿仕込みの“ホスピタリティ”の心が行き届いた料理は、「おかざき 西公園前」でも同じ。食材の8割は地元・宮城から仕入れています。素材の良質な部分のみを切り出して調理に用いる様子は、例えるなら、無駄な部分を取り除いて核のみを残し芸術作品を創り出す“彫刻”のよう。その上、見えない下ごしらえから繊細な盛り付けまで、一切の手間を惜しみません。仙台在住の作家の陶器や、華やかな蒔絵の輪島塗など、料理に合わせた特注品の器も目を楽しませてくれます。料理は月替わりのコースのみで、昼7品、夜9品。